岐阜県森林公社さんから請けた作業路開設が終わりました。
雨が上がり、気温がぐんぐん上昇する予報のこの日は、この4月に入社したK君と4年目のM君を連れ(連れられ?)、出来形作成のための測量に行ってきました。
林内は小鳥のさえずりと小川のせせらぎ以外は何も聞こえてこない、素敵な場所でした。
さて、普段の仕事で測量をすることは殆どありません。
けれど、原理は簡単なので基本のきの字を最初に抑えておけば、いつでも脳味噌の奥から引き出して使うことが出来ます。
三角関数は抑えておかねばなりませんが、便利なツールがあるので、コンパスを正しく使い、正しい測量の方法を身に付けてさえいれば問題ないでしょう。
今回は、コンパス測量。斜距離は原始的な測量ロープを使いました。
バーテックという超音波を使う測量機器も所有はしているのですが、作業路は測点を遮るものがありませんので、ロープを引っ張るのも苦にならないこと、新人教育なので、まずは測量の原理を体で覚えて貰う事を優先しました。
という4年目のM君も殆ど測量の経験は無いので、これを機に覚えて貰いました。
方位角、高低角、斜距離を正しく読み、野帳に落とし、事務所に戻って図面の作成です。
x,y座標を作成したら、jw-cadで読み込んで完成です。
さて、コンパス測量に代わる物としてGNSS測量が注目されています。
衛星を使い、位置情報は数センチ単位という精度。
林内もロープを張る必要が無いので、作業効率は格段にアップします。
そして、機器も格段に安いものが手に入れられる環境です。
GNSS測量は便利で簡単なのですが、機器を正しく使う、ソフトを正しく使という方に頭を働かせなければならないのと、電池が切れたら終わり、衛星の測位に影響される等々、弱点ももちろんあります。
どちらが良いかは、検査機関の考えもありますが、どちらも使えるに越したことはありません。
ということで、コンパス測量が終わって時間があったので、先日受講したGNSS入門講習会の復習も兼ねてGNSS測量も試してみる事にしました。
途中までは良さそうだったのですが、最後の測点の前後で原因不明の通信遮断に会ってしまい、再起動してもデータの収集が出来ずとなってしまい諦めて帰社。
ソフトにデータを読み込ませようとしても、エラーとなる始末で、検証ができませんでした。
機会があれば、再挑戦してみたいところです。
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