郡上高校からインターンシップの生徒さんが来ていました

10月11日から13日までの3日間、岐阜県立郡上高等学校から森林環境科学科2年生の生徒さん2名が、インターンシップに来てくれていました。

高校独自で行うインターンシップに加えて、岐阜県もサポートする「山しごとインターンシップ」の枠での実施となりました。

初日の午前は、岐阜県の森林・林業の概要、弊社の概要説明等の座学、午後は郡上木材センター長良川木材事業協同組合の見学でした。
インターンシップ担当の私は、この日も「くむんだー郡上」の活動が入っていたため、同行できませんでしたが、充実した見学だったようです。引率して頂いた(一社)岐阜県森林施業協会の木村さん、ありがとうございました。


2日目の午前は、素材生産(伐採)現場の見学に行きました。場所は郡上市八幡町河鹿地内。
皆伐の現場です。斜面が急な場所でしたので、実際の仕事を体験して貰うには危険度が高いので、林業という仕事について弊社山林部長から話をして貰い、グラップルに体験試乗。パルプ材を掴んで移動させるという事をやって貰いました。

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急な斜面に張り巡らされた作業路を歩いて登り、伐倒・木寄せ・造材をしている場所で、それぞれの技術者からも話を聞きました。

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高校で小型建設機械に乗ったことがあるという事で、重機に興味津々の生徒さん。いろいろと質問していました。



2日目の午後は、木材加工部にて仕事です。
理想は巾接ぎパネルの製造工程一式を体験して貰えば良かったのですが、仕事の段取り上、製材を進めなければならない日程にあたってしまいました。
桟積みと桟払いに2時間ずつ携わって貰いました。
インターンシップ担当の私は、桟払いを担当。ただ仕事をこなすだけでは単純作業で面白くないので、教科書には載っていないであろう節や年輪の話を織り交ぜながら、なるべく会話をしながら取り組みました。
そんな中でも色々と質問が出たり、私の話をすっと理解する様子が垣間見られました。

3日目も引き続きて木材加工部にて仕事です。
この日は木材加工棟にて、巾接ぎパネルの製造工程の一部、木取り作業に取り組んでもらいました。

使うのはリップソー。桧の荒材を木取り(縦挽き)して貰いました。
木表・木裏を確認して、節の状態、欠点の有無を確認。
1枚の板の価値をより高くするための注意点をひとつひとつ確認します。
就業体験なので、確認に係る時間は度外視で、確実に丁寧に木材を観察することに主眼を置きました。

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時々手を止め、二人で確認しながらの作業。ナイスペアでした。



集中力が要る仕事です。
1時間毎に送り手と受け手を交代しながら木取りを行ってもらいました。

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コロナ禍で暫くなかったインターンシップ。
また、昔は「林科」と呼ばれていた科程も今や「森林環境科学科」となる時代。
林業・木材産業の担い手が少なくなっていることを実感する中で、今年の2人の生徒さんはとても前向きに3日間に取り組んでくれました。

木に携わる仕事は多岐に渡りますが、郡上の森林・木材業の一端を担ってくれるきっかけになったなら幸いです。


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