ZOOMセミナーを受講

岐阜県産直住宅協会主催の、『「中大規模木造建築の構造設計」「国産材と外材の違い」セミナー』を受講しました。

開催は、【Zoom】です。
田舎にいると、なんと便利なんだろうと思います。
往復の時間が節約できるのが良いですね。

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第一部は「中大規模木造建築の構造設計」と題して、㈱木講堂さんより、様々な事例の紹介を中心としたお話でした。
・4号特例の廃止
・木造防耐火規定の緩和
・伝統木造建築の適判不要
といったトピックスは、普段の仕事に直接的には関係ない部分なので馴染みが無いのですが、知っておいて損が無い内容。


その他、気になった内容としては、

・各務原の「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」は、集成材を使わず製材のみで建てられた。とのことで、是非一度見に行きたいなぁと思いました。

・CLT工法は、職人が要らない、工期が短い。と。工場で作って現場では建てるだけ。まるでプラモデル。坪単価も当初考えられていたよりもずっと安くできる方法がある。とのことでしたが、「う~ん」と思う部分も。。。

・炭素貯蔵量の見える化
二酸化炭素の固定に貢献する、都市の木造化。計算式が発表されているとのことです。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/mokusan/mieruka.html

最後のまとめ。
「建物の設計から施工まで、地元で面倒を見られる工夫が必要と考えます。」

これ、とても重要だと思いました。大いに賛成です。




第二部は「国産材(県産材)と外材の違い」と題して、県産材流通課の中通さんから。

外材との比較、ウッドショックの現状等々お話頂きました。

以下二つの事例は、建築・製材関係の方には是非知っておいて頂きたい内容。

1.
年輪の細かい方がヤング係数高いのか?
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を、実例を持って比較されています。

結論から言えば、写真は年輪が細かくてE70。
木も見た目では判断できないという事ですね。

つまり、「しっかり機械で測りましょう!」という事です。その為には「JSA材」「ぎふ性能表示材」を使ってね、とPRされていました。

2.
ヤング係数の高い大断面製品は希少
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総数26,162本から導き出したデータ。
梁せいが高い方ほど、柔らかい材の出現率が高くなっている事を示しています。

製材側からすると、「相当量を製材しなければならない」事にもなりかねません。

中通さん曰く、「場合によっては、集成材を適度に使うことで、全体のコストを下げる工夫も」とおっしゃっていました。
流石です。


最後の方のまとめで、「おつきあい 顔なじみ ごひいきさん」を大切にしましょう。とおっしゃってくださいました。
産直住宅協会主催の場という事を差し引いても、大切な事だと思いました。



以上、14:00~16:30の長丁場。
聴講の機会を頂き、ありがとうございました。

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