きめ細かく対応したい、という想い

弊社が多く扱う樹種は、スギ、ヒノキ、カラマツ。
全て県産材です。

販売先は、工務店さんに始まり、設計事務所さん、家具屋さん、建具屋さん等々多岐にわたります。
個人さんにも、勿論販売しています。

商材は、巾接ぎパネルがメインではありますが、荒材のままの販売も行っています。
また、材料持ち込みの賃加工という事もあります。

メールやFAXでのご注文が多いので、実際にお会いした事が無い方が殆どかもしれません。
けれど、電話で遣り取りしたり、その方のHPやSNSを拝見すると、なんとなく人柄や社風というのも分かったり(わかったつもり?)するのじゃないかとも思います。
一番は、やはり1度でも顔を合わせて話をすることに尽きるとは思いますが。


さて、今回はそんな話。

とある方から、「ヒノキの36mm厚で、幅は〇〇以上ならOK。節があっても、△△cmに切って使うので、2mで□□枚欲しいのですが、用意できますか?できれば、〇日までに頂けると助かります」という旨のメッセージを頂いたわけです。
個人的にも親しくさせて頂いてますし、何を作っているかも分かっているので、どんな材料ならOKで、この範囲はNGだな。ということもイメージが付くわけです。

要望を踏まえ、ご用意させて頂いたのが、こちら。

DSC_0609.JPG

無地ばかりをお渡しすれば、間違いはありませんが、金額はアップしてしまいます。
かといって、節だらけでは、お客様の手間が増えてしまいます。

文字にすると「ヒノキの荒材、節可、幅〇〇」となってしまいますが、同じ荒材でも、当然ながら様々です。
節の入り方も、様々です。幅も様々。虫喰いの欠点もあったりします。

1枚の板を手に取って、
このお客さんには適さないけど、あのお客さんの要望には応えられるな。
林工の製品には適さないけど、あのお客さんなら無駄なく使ってくれるな。
といった事を、板の選別をしながら考えるわけです。
(もちろん、全ての材料に注力する事は不可能なわけですが・・・)

「手間じゃん」って思われるかもしれません。
確かに手間なのかもしれません。

規格品で、どーんと出荷してしまう方が、手間かかりませんものね。


けれど、丸太を1本製材すると、様々な部材が取れるわけです。
それを余すことなく使い切ることが、大切ではないかと。
先人が苦労して育てた木を、大切に使い切ることを先代、先々代から言い教えられてきたわけです。


幸いにも、多種多業種なお客様とお付き合いさせて頂けるようになり、幅が広がってきました。
ですので、お客様の顔を思い浮かべながら、板の選別が出来るようになってきたということもあるのですが。


この積み重ねが、お客さんの信頼・利益になり、最終的には弊社の利益になると信じています。



ですので、ご要望はなるべく細かくお伝え下さると、製造側としては助かります。
(あまり細かすぎると、逆に困ってしまうという側面もありますが・・・)


ご注文を頂く際や、やもすると見積もり時点でさえも「この部分は、どの様な使い方を?」といった事をお伺いする事もあるかもしれません。
面倒くさい対応と思われている方もお見えかもしれませんが、『白鳥林工のDNA』だと思って諦めてください(笑)



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