「長良杉パネルの在庫が厳しいです」とご案内したのが5月中旬。
先日、乾燥工程を終了した長良杉が出てきましたので、早速杉パネルを作るべく木取り作業を行っています。
今日の写真はそんな木取り作業の一コマ。
36㎜厚の杉のラミナ材の木口です。
4mの板材を所定の長さに切って積んでいくのですが、節の位置で丁度切断していました。
よーくご覧ください。
見難い場合は拡大してご覧ください。
下側(木裏)には節が現れています。板面を確認すれば、「活節」と判断したでしょう。(少し入り皮が見られるかな?)
反対に上側(木表)には節が出てきていません。このままなら、「無節(無地)」となります。
この後の工程で、この36㎜厚の板は、最終的に30㎜の製品「長良杉パネル」となるので、単純に上下3㎜ずつ削られるわけです。
もう一度、節の周辺を良くご覧いただくと、茶色く縁取られています。茶色いのは樹皮。
節の繊維が木部と連続していないことが分かると思います。
そして、節の部分もなんだかスカスカ。
完全な死に節ですね。
山に生えていたころを想像してみましょう。
なんらかの要因で、幹から5㎝程の枝を残してポキッと折れてしまいました。
そこから18年ほどの成長で枝部分を完全に巻き込み(赤身部分)、見た目は表面に節が出ていない状態。
そこから20年以上成長したようです(白太部分)。
そして、最終的に伐採され我々の手元に。
そして、製品となってお客様のもとへ。
こんな節ばかりじゃありませんよ。
けれど、こんな節があるのも実情です。
山(森林)の現実を知って頂きたく、ありのままをご紹介しました。
これも木育の一環と捉えて。
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