「えっ、林工って材積売りするの?」と?マークがついた方は、林工ツウです(笑)
弊社の幅接ぎパネルの販売単位は、「枚」ですからね。
羽目板系は「坪」にしてますから、材積に近いといえば近い?
とある工房の方から、「〇〇の△△を□□くらい欲しいのですけど」とご依頼がありました。
伏字を埋めると、こんな感じです。
「ヒノキの50厚、赤身勝ち荒材節あり可、2mで10枚くらい欲しいのですけど」
「用途は何で御座いますか?」
「〇cm位に切って使うのと、端で△△が取れると良いかな?」
荒材は製材上がりで、弊社の場合は全てKD(人乾済み)です。
耳が付いている材もあれば、幅決めのものもあり。

見繕ったのは、こんな感じになりました。
最終的にはこれの倍くらいの量になりましたが。
そして便利なSNS。
その場でスマホで写真を撮って送信~。
良く知った間柄。
何を作るかという情報があれば、こちらも材の選別がしやすくなります。
他にも何種類か御所望でしたので、大凡見繕って検尺しているのが1枚目の写真です。
そしてタイトルの「材積売り」
写真でご覧のとおり、幅・長さ・大きさがバラバラです。
「1枚いくら」としては値段が付けにくい木材業界は、立米単価で取引します。単位はm3。
1m×1m×1mで、1m3ですね(小学生・・・)
上記のヒノキの板が、厚み5cm×幅20cm×長さ2mだと、材積はいくつでしょうか?
・
・・
・・・
はい、0.02m3ですね。
例えば、立米1万円という値付けした材だったとしましょう。(例ですからね)
一枚あたりの値段は、0.02m3×10,000円/m3 =200円 という計算になります。
実際は、これの数倍(価格はお客様の手前、秘密)です。
木材業界が一般の方との間にあるギャップとして、この販売単位が大きな障害なのではないかと思います。
HCへ買い物へ行くと、木材コーナーへついつい立ち寄ってしまいます。
最近のHCは品質も品揃えも良くなりましたよね。
ついつい品定め。が、そこの販売単価は当然「枚」。
感覚的に、よくわからないんですよね。
なので、m3に換算し直して比較しちゃいます。
え、こんなに安く手に入るの!?
なんて事もしばしばあります。
しかし、『国産材』とは書いてあるものの、産地が明記されていないこともしばしば。
それでも需要があるので良いのかもしれません。
けれど、林業・製材業・木材加工業をしている身としては、自社の計算式に当てはめると「え、これ原木価格いくらなんだ?」「加工賃あるの?」といった事にもなりかねず。。。
とはいえ、欲しいものがすぐ手に入る便利さは、それはそれは替え難いものでもありますよね。
一般の方が弊社に来られても、その場でお売りする事はできませんもの。せいぜい、「薪」くらいのものです。
と少し脱線しましたが、「材積売り」分かって頂けたでしょうか。
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