木材加工部では、飛騨唐松パネルの製作が進んでおります。
「ラミナ巾は、どれ位ですか?」という質問をよく頂くのですが、「10cm~15cm程度で、歩留まりが良くなるように木取しています。ロットによってまちまちです。」という、答えになっているのなっていないのか良く分からない回答をさせて頂いています。
ラミナというのは、接ぎ合わせする前の材料の事です。
今日は丁度、説明しやすいタイミングの写真が撮れましたので、ご紹介します。
製材して人工乾燥が終わった板を、RIPSAW(リップソー)という機械で、挽き割っていきます。
耳を落とし、欠点を除去し、芯(髄)を外していきます。
(他にもいろいろありますが、割愛します)
向かって右側の板には、まだ耳がついていますね。こちらは、再度リップソーで挽き割ります。
次工程に回してはいけない品質の材料は、各工程で弾かなければなりません。
例えばこちら。
年輪に沿って割れが見られます。
この様な欠点を除去しながら木取り作業を行っていきます。
今日の作業で製作できたラミナは、この様な感じです。
材面にチョークで数字が書いてあります。
全ては写ってはいませんが、50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150,160,170,180,190,200と、実に16種類。
この数字は、ラミナ巾(mm)を示しています。
次工程で、4面プレーナー掛けをするのですが、作業者が間違えないようにというメモ書きです。
1cm刻みです。
限りある材料を、有効に使い切りたいという思い(使命)です。
この様に、幅がまちまちのラミナから、如何に違和感の無いパネルに仕上げていくか・・・。
ここが一番難しいところなのです。
今週末の納品に向けて、鋭意製作しております。
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