チェコ製トラクター搭載タワーヤーダの実演見学会 in 三尾山国有林

飛騨森林管理署からご案内頂いた標記の「トラクター搭載タワーヤーダ(LARIX LAMAKO)の実演見学会に参加してきました。

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以下、案内文から抜粋
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急傾斜地の割合が高い岐阜県において、架線による集材・搬出は主要な技術であるが、架線の作設や撤去は、生産性の向上やコストの低減を図る上で、大きな課題となっている。
今回、飛騨森林管理署の生産性事業個所において、機動性があり、架線の作設や撤去に時間を要しないトラクター搭載型タワーヤーダの実演見学会を開催いたします。
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見学したトラクタ搭載タワーヤーダは、岐阜県立森林文化アカデミーの所有で、希望者に貸し出すことが可能。
最初の10日間は、担当職員さんが付きっきりで指導と補助を行って下さるとのこと。

機械の情報は
機種:LARIX LAMAKO(チェコ共和国 メンデル大学製)
概要:タワーヤーダユニット タワー高 8m、主索長 550m、ラインシステム 3ライン(主索、引寄索、引戻索)
   トラクタ エンジン出力 136馬力
   搬器(マイヤーメルンホフフォレストテクニック製 MM-SHERPA U3) 機体重量 410kg、荷上げ索有効長 72m
   吊り上げ能力 約2.7トン
   搬器走行速度 最速約5m/秒
   大きさと重量 全長7m×幅2.3m、約10トン
   その他の能力 設定位置で搬器自動停止可能 無線リモコン操作 公道自走可(農耕作業用自動車登録、要大特免許)
   購入金額 約5700万円(付属資機材を含む)

案内文に記載されていた作設撤去に関しては、設置には1日も掛らなかったとのこと。
今回の主索は、180mということもありましたが、最大長550mを張っても1日程度とのこと。
集材機と比較すると、自走が出来る事も大きなメリットの様です。

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見学現場に搬入されたのが、この月曜日だったため、まだ作業員の方は評価するほどまで使い込んでおられず、率直な感想は聞くことはできませんでした。
ただ、リモコン操作は丸一日使っていた事もあり、おおよそマスターしたとのこと。
先山と土場の2か所のリモコン操作で搬器のコントロールを受け渡しします。


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架線を張っての作業となりますので、ある程度のスペースが必要となり、TYを導入するには場所を選ぶ事は当然です。


日本には、このマシンが1台しかないため、修理・メンテナンスには大きな課題が残ります。




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