・岐阜県木連が開発した平行弦トラス
・森林認証CoC
・JAS構造材
・合法木材とクリーンウッド法
といった趣旨の内容の研修でした。
場所は、東濃ひのきの産地でもある、加茂郡東白川村にある東白川村森林組合さんと、そこに隣接する東濃ひのき白川プレカット(協)さんです。
東白川村では、FSCに取り組み始めて16年目を迎え、村の80%が認証森林とのこと。
FSC-CoC認証には、細かく見るといくつか認証の種類があり、製品に適した認証を選んで取り組むことが可能。
FM認証については、岐阜県内で飛騨高山森林組合、郡上森林組合、白川村、東白川森林組合が岐阜県グループとして認証を受けている。
FSC認証の年間維持管理や審査手数料は、数十万かかることが課題
と、FSC-CoCの取り組みについて講習でした。
県内事業体から23名が参加しての研修会は、引き続いて県木連が開発した「平行弦トラス(柱いらずハリーさん)」の説明へ。
こちらは、WOODACの河本さんによる説明を頂きました。
トラスの有効性としては、
・一般材の使用が可能であり、構造材に係るコストが抑えることができる。
(東濃地方のヒノキは、他県産に比べてヤング係数の高い材料が出る比率が高いという優位性もあるようです。)
課題としては、
・金物、加工に関わるコストが高い
・設計が容易でない
・燃え代設計に対応できない、化粧で使えない
ということで、既存の利点を活かしつつ課題を解決したトラスの開発が不可欠ということが、「ハリーさん」の開発に至ったとのこと。
ハリーさんについては、ラインナップが4種類(タイプ1、2、3a、3b)とあり、適材適所で選べるように工夫されているようです。
平成25年から平成29年までに、9件の実績があり、今後もっと採用を増やしていきたいとの事でした。
引き続いて、門型フレーム工法「ひのきんぐ」の紹介。
意匠にこだわった無垢材ヒノキ木造門型フレーム工法と謳っており、最大スパン6mの空間を作ることが可能。
強さは勿論、意匠にもこだわったうえ、「金物だけ」「フレームだけ」「サポート依頼お任せ購入」と、利用者側にたった選べる使い方を提案されていました。
金物費用等も含めたぶっちゃけ価格も提示されていましたので、興味のある方はWOODACさんへお問い合わせください。
一通りの説明を聞いた後、場所をプレカット工場へ移して実施研修となりました。
工場の一角を借りて、WOODACの田畑さんが「柱いらずハリーさん」と「ひのきんぐ」の組み立てを実演してくださいました。
すこしトラブルはあったものの、無事組み立て完了。
組み立てるには少しコツが要るようでしたが、いろいろメリットはありそうでした。
16時の予定通りに研修が終了し、気温4℃の東白川村を後にしたのでした。
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