物々しいタイトルでスミマセン。
製材を生業とされている会社さんでは、多かれ少なかれ遭遇したことがあるのではないでしょうか。
唐松の丸太の中に、釘が隠れていました。写真中央の黒ずんだ箇所です。
表面からは発見する事が出来ませんでした。
写真の右側から鋸が入って釘を切断し、刃を破損したまま左側へ通過、という状況です。
元口から60cm位の場所ですので、立木では地表から1m位までの場所かもしれません。
帯鋸は、ご覧のように刃先が潰れて使えなくなりました。(写真右側)
釘が入ったままでは製材できませんでしたので、丸太は短く切りまして、中を確認しました。
年輪から推測するには、約60年生の唐松で、約20年前に釘が打ち込まれたようです。
どのような状況で釘が打ち込まれたか分かりませんが、木は自ら異物を吐き出すことができません。
取り込んで傷口を塞ぎます。文句を言えません、健気です。
弊社も山仕事を事業の一つとしています。
搬出する木材だけでなく、残る木にも愛情を持って接してあげてほしいと思います。
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